Minimoa

埼玉県の妻沼(めぬま)滑空場へ、グライダーのイベントを見に行きました。
東海道新幹線から上越新幹線で熊谷へ行き、レンタカーで移動。
「シェンプ・ヒルト・ミニモア」というグライダーが見たかったのです。

ミニモアは1935年にドイツで作られた歴史的な名機ですが、保存や復元を経て、現在も飛行可能な機体が世界中に3機あると言われています。
そして、そのうちの1機が日本にあるのです。

機体の構造は木製羽布張りで、カモメのように折り曲がったガル翼は、ビンテージ・グライダーならではの美しさを感じさせます。強化プラスチックでできた現代のグライダーに比べると重く、今日の水準から見ると高性能というわけではありません。でも、1930年代としては画期的な性能を誇り、当時の世界記録をいくつか樹立しています。
また、1935年、設計者ヒルトが招きに応じて来日し、自らミニモアを駆って日本滑空会への技術指導を実施しました。日本のグライダー史上も大きな意味を持つ機体です。
ですから、飛行機マニアの私としては、ぜひ見ておきたいグライダーだったというわけなんですよ。

しかし、この貴重なミニモア、いつも飛んでるわけではなさそうです。
今回は、学生グライダー選手権大会の開会に併せて開かれる「めぬまグライダーフェスタ」で、展示飛行が行われました。
曳航機に引かれて上昇するミニモアは、生成りの羽布に快晴の空が透けて、とても美しく見えました。


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