An-225がセントレアに飛来(2010年)

※2020年の飛来はこちら

世界最大の航空機アントノフAn-225が、給油のため中部国際空港（セントレア）に立ち寄るというので、見に行きました。
この飛行機、2月には成田国際空港を訪れていますが、中部国際空港に降りるのはこれが初めてです。
An-225は、旧ソ連が宇宙往還機「ブラン」（ソ連版スペース・シャトル）運搬用に開発し、1機だけ製造した飛行機です。
その後、「ブラン」プロジェクトの中止やソ連の崩壊で、半ばスクラップ状態だったらしいのですが、特殊貨物輸送機として大幅なリニューアルを受け、民間航空機An-225-100として甦ったのです。
ここですごいのは、このAn-225-100、ちゃんと民間機としての型式証明を取っていること。
当然といえば当然なのですが、型式証明を取得するのは、けっこうたいへんなことです。
ちなみに、An-225-100の型式証明書類（TCDSに相当するドキュメント）をインターネットで探してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。
梅雨の曇り空の下、セントレアに着陸したAn-225。
車輪の数が尋常ではありません。
まるでムカデのようです。
前脚も2本
どうにもヘンテコな飛行機です。

タキシングするAn-225。
ボーイング747はもちろん、エアバスA380などよりも、ずっと大きな飛行機です。
しかし、あまり大きさの実感が湧きませんでした。
距離を置いて、カメラのファインダー越しに見ているためでしょう。
機会があれば、機体のすぐそばで、大きさを実感してみたいものです。

梅雨空での撮影となりましたが、もし晴れていれば、逆光になってしまうところでした。
今回について言えば、むしろ曇り空は好条件でした。
でも、いつか晴れた空の下で、きれいな写真を撮ってみたいです。