中国のステルス戦闘機J-20

今年に入ってから初飛行した中国の新型戦闘機が、大きな話題になっています。
その外観から、レーダーに映りにくいステルス性を狙っていることは間違いなく、中国が米露の最新鋭戦闘機に並ぶ水準の航空機を生み出したことは、政治的にも、技術的にも、世界の注目を集めるに十分な事実です。
私は、政治家でも軍人でもないので、まずは技術的な関心を抱くわけですが、感服を禁じ得ないというのが、率直な感想です。
こうした航空機の開発には、要素技術の研究を始めとして、とても多くの資源(人、金、モノ、時間)がかかるはずなのですが、共産党独裁体制のもとで資源の集中的投入が可能な中国の強さを、今更ながら思い知らされた気分です。
少しwebを渉猟してみたところ、滑走試験や初飛行を写した写真などのほか、いくつか参考になりそうな記事も見つかりましたので、ちょっとだけ、この飛行機について考えました。

  1. 多くの論者が指摘するとおり、長距離戦闘機だと考えるのが妥当
  2. 本機の空力的形態は、カナード・デルタでなく、スリー・サーフェスのバリエーションとも言える
  3. 中国の航空工業技術は米露に次ぐ水準に達して、確かに欧州・日本を凌駕しつつある

1980年代の米空軍で生まれ、後のYF-22、YF-23に繋がっていったATF (Advancef Tactical Fighter)構想が、J-20戦闘機の目指すものに非常に近いと思います。
そして、当時、米国の航空機メーカー各社によって描かれていたコンセプト・スケッチの多くが、やはりJ-20の機体レイアウトに近いように思われます。
しかし、運用面については、J-20を有効に活用できる環境が、中国軍に整っているとは言えません。
ステルス機の運用には、どうしても大規模な組織的連携が必要ですが、そういう準備は、まだこれからでしょう。
しかし、数年後、その能力を整えた中国軍の極東におけるプレゼンスは、どれほど大きなものになってしまうのか、一抹の不安を感じてしまいますね・・・。

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