訃報 西川渉さん

本邦ヘリコプタ界の重鎮で、ドクターヘリの普及や日本ヘリコプタ協会の創設などで中心人物として活躍し、多くの評論や著作活動をされてきた西川渉さんが、2月17日に亡くなられたそうです。
インターネットでも、ご自身のウェブサイト「航空の現代」 を早くから開設されており、このサイトを通じて西川さんの見識に触れた方も多いのではないかと思います。

私は直接謦咳に接する機会はありませんでしたが、日本では数少ない、専門知識を有する「航空評論家」でいらっしゃいました。
西川さんと並んで活躍された宮田豊昭さんも既に亡く、時の流れとはいうものの、残念でなりません。


訃報 西川渉さん」への2件のフィードバック

  1. 空飛ぶ車は実用化不可。
    経験豊富なベル社の空飛ぶ車の機体サイズの大きいこと。二人乗実用飛ぶ車はこれが事実である。エンジン性能は向上しても、ヘリコプタ・ホバリング時の空気力学、ニュートンの作用反作用の法則に基ずくモーメンタム理論、即ち回転翼の創造する理想揚力は変わらない、
    (揚力)=(空気密度)X(回転翼面積)X(誘導速度)X(2誘導速度)となる。
    (回転翼面積)=3・14X(半径)X(半径)。(必要馬力)=(機体揚力)X(誘導速度)。現用ドローンは重量が小さいので実用サイズで収まってる。ヘリ工学者技術者は80年間回転翼をモーメンタム理論の実現、より小さくする様に努力したが現状以上に大幅な小径にすることが出来ない。空飛ぶ車を実用化できる様に、小径ロータで誤魔化しているが、実際は大機体サイズ、高速誘導速度、大騒音、高価格で実用にはならない。ヘリコプター空気力学の入門を勉強した上で、国土交通省航空局検査官に、人員輸送ヘリコプタ垂直離着陸TA級の耐空性審査要領を指導して頂きなさい。誘導速度が大きいと、吹き飛ばす塵埃、ホワイトアウト、ブラウンアウト等で不都合は山の様に発生する。ヘリコプターと飛行機、普通自動車でミッション遂行すべきである。

    1. まさか義若先生からコメントをいただくとは思いませんでした。
      「空飛ぶ自動車」の実現性には、私もたいへん懐疑的です。
      義若先生のおっしゃるような物理的条件の制約は勿論のことですが、航空法と道交法を含めた法整備の検討も、まったく具体性な取り組みがない状況であると思います。
      「空飛ぶ自動車」というアイデアは、アマチュア発明家による「永久機関」のアイデアと同様に、歴史の中で繰り返し登場するあだ花のようなものです。
      昨今登場しているのは、無人機(ドローン)ブームに触発された有人マルチコプターのようですが、そういうものを「実用化」することの社会的メリットと障壁の考察が、まだまだ欠けているように思います。
      コメントをいただき、誠にありがとうございました。
      世間はコロナウイルス禍で困ったことになっておりますが、義若先生におかれましては、くれぐれもご自愛ください。
      益々のご健勝をお祈り申し上げます。

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