6年ぶりの滝川
7月の終わりに北海道の滝川市へ行ってきました。6年ぶりです。
お目当ては「たきかわスカイパーク」で7月28日に開かれる「サマースカイフェスタ」です。
今年はビンテージグライダー「ヨゼフオベラーヒナーMG19」の飛行展示があったのですが、この機体は僕もまだ写真を撮ったことがなかったので、ぜひ見たかったのです。
あと、美瑛で飛んでいる「カブクラフターズX-Cub」という軽飛行機も来ることになっていて、これも見たかったのです。
飛行機と宿は確保できた
夏休みシーズンで、直前になってから飛行機と宿を確保できるか不安でしたが、行くと決めたら即ネット予約です。
中部国際空港から新千歳までの往復フライトは、往路ジェットスター、復路エアアジアが確保できました。
ジェットスターは 北海道へ行くのによく使っていますが、エアアジアは初めてです。
以前、エアアジアを予約したことはあったんですが、そのときはエアアジアが業務を停止してしまって、乗れずじまいだったのです。今回は大丈夫。
宿は、やっぱり札幌駅周辺での確保は難しく、すすきのにある宿を確保。ちょっと不便だし周囲に風俗店があって嫌なんですが、これは致し方ないところ。
しかし、考えてみると、このシーズンの北海道、直前のタイミングでも宿泊が確保できるというのは、やっぱり消費が冷え込んでいるのかもしれません。
滝川へ
すすきので一泊して、翌朝は札幌からバスで滝川へ向かいました。
もちろんJRで行ったほうが早いのですが、急がないのであればバスのほうがぐっと安いです。
北海道中央バスで、札幌のバスターミナルから滝川駅前まで片道1,340円。往復だと2,450円のようです。JRだと片道で3,290円くらいかかるようです。
ちなみに、札幌から滝川行きのバスでは、なんと無料WiFiが提供されていました。帰りのバスにはなかったので、これも車両によるのでしょう。
滝川駅に着くと、実はさっそくお目当てのグライダーがいるのです。
登録上は「インタープリンダラ・デ・コンストルクティーアエロノウティテェ・ブラソブIS-28B-2」という長い長い名前のグライダーですが、普通は「ブラゾブIS-28B-2」と呼びます。
この機体、実は以前にもこのブログで書いた故本多誠之さんがコレクションされたうちの1機で、他の機体とともに滝川に引き取られ、今は「空の街、滝川市の顔」として滝川駅前に飾られているのです。
とりあえず、朝のうちにパチパチと写真を撮っておきました。
滝川滑空場
先に書いたように、今年の滝川で見たかったのは「ヨゼフオベラーヒナーMG19」と、X-Cubこと「カブクラフターズCC19-180」です。
MG19はオーストリア製のグライダーで、やはり本多誠之さんが収集されたうちの1機、製造されたのは1958年だそうです。ずっと保管されていましたが、有志の努力で飛行可能なように復元され、再び空を飛ぶようになったのです。
この機体、シュタインアドラー(Steinadler:イヌワシ)という愛称がつけられていて、左舷の機首にはマークが描かれています。
無線の交信も、無粋な「JA19MG」の呼び出し符号ではなく、「Steinadler」と呼んでいました。
カブクラフターズCC19-180は、パイパーPA-18「カブ」という傑作機を、カブクラフターズ社が現代流にリメイクした、という感じの飛行機です。もちろん、最新の耐空性基準を満足しています。
日本では、まだ1機しか登録されていませんが、この機体を保有するNISEKO AVIATIONが販売も行うようです。
お目当ての機体のほかにも、滝川にはいろいろなグライダーがあります。
MG-19と並んでいたのは、やはり本多さんのコレクションにあった「ミニモア」。
この機体については、以前もこのブログで何度か紹介しています。
滝川も暑かった
北海道とはいえ、滝川も暑かったです。
MG-19の飛行が終わった後は、MDM-1フォックスというグライダーのアクロバット飛行などもありましたが、写真を撮るには条件がよくないのと、なにより暑さにたまりかねて、お昼を過ぎたあたりで滝川を後にしました。
札幌に戻ると、なんとなく大通公園に足を運んでしまいます。
そして、とうきびを食べるのです。
札幌では、ミニシアターの「シアターキノ」さんで、見たかった「タイム・リメンバード」という映画を上映していましたので、見てきました。
ジャズ・ピアニスト ビル・エヴァンスの生涯をたどったドキュメンタリー映画です。
ジャズ・ファンである僕には見逃せない作品でした。
帰路の寄り道
翌29日、帰路に就きます。
帰路はエアアジアなんですが、 新千歳空港では搭乗ギリギリ近くまで、デッキの上で意地汚く写真を撮っていました。
セントレアに着いてから、早く帰る必要もなかったので、まだ訪ねたことがなかった「FLIGHT OF DERAMS」という施設を見て帰ることにしました。
ここには、ボーイング社から提供されたボーイング787の試作1号機が置かれていて、その周りに飲食店やグッズ・ショップがあるのです。
入場料1,000円を払うと、体験型の学習エンターテインメントが楽しめるようですが、それはあまり興味がないので、無料エリアから787だけを見せてもらいました。
787は無料でも見られるとはいうものの、上の写真を撮るにはスタバの客席テラスに入らないといけなかったので、フラペチーノを頼んでしまいました。
後ろのほうから撮ったのが上の写真ですが、これはお金を払わずに入れるところから撮ったものです。
787のような大きな飛行機だと、屋内施設で全体を視野に入れるのは、なかなかたいへんです。
あまり北海道を堪能できない駆け足のお出かけでしたが、最初の目的は果たせたので、それなりに満足できました。
次に北海道へ行くのは、いつのことになるだろう。