前回書いたモニターアームを据え付けたので、その結果を書いておきます。
購入したのは HUANUO 耐荷重1-8kg HNSSK1 です。割引があったので3,072円で買いました。
まあ少々失敗しても我慢できる価格かな、と思ったので、思い切ってポチりました。
12月28日にポチって、翌29日に配達されるというスピード感。
図らずも、GIZMODO JAPANでも同29日にHUANUOのモニターアームを扱った記事が掲載されていましたが、こちらは耐荷重が異なる別タイプのようです。
Amazonレビューとは違っているところもあった
みなさん承知のとおりですが、Amazonのレビューには当てにならないものもあります。
これは「サクラ」レビューの存在だけでなく、購入者の主観による部分が大きいことと、製品そのものの仕様変更などがあるからです。
今回購入した製品も、付属品の構成など、古いレビューに書かれていることとは様子が違う点がありました。
なので、製品の細部について知りたければ、新しいレビューを確認したほうがいいです。
ただし、ちゃんとした日本語の取説が付属している点などは、レビューに書かれているとおりでした。
HUAUNOってACTOPなの?
今、Amazonの製品ページで「HUANUOのストアを表示」というリンクを確認したら、なぜか「ACTOP」というブランドのページに飛びました。
ACTOPブランドのモニターアームも購入候補だったのですが、どういうことなのでしょう?
出品者情報を確認すると、HUANUOもACTOPも中国の会社が運営しているのですが、書かれている運営者は異なるようです。
こういうところが曖昧だと、消費者としてはどうも信用できない感じを受けてしまいます。
据え付けてみた
ともあれ、届いた製品を組み立てました。

組立や調整に必要な工具は同梱で揃っていました。
といっても、片側がプラスのスクリュードライバーになった6角レンチが3本です。
クランプで固定する基台や支柱は剛性感も高く、基台と支柱の締結もスクリュー3本によるもので、十分だと思います。
VESA規格のプレートは、手持ちのモニタ EIZO EV2451に問題なく取り付けることができました。
据え付けや組み立てに関しては、説明書もきちんとしているので、特に苦労することはないと思います。
動かしてみた
肝心なのはここからで、使い心地が悪ければ「期待外れ」になってしまいます。
結論から言うと「少し期待外れ」でした。
しかし、HUAUNOの製品が悪い、というわけではないかもしれないです。
なにが期待外れだったかというと
- 手でモニタ位置を動かす際、各関節の動きにスムーズさが欠ける感じ
- モニタの俯角(ティルト角)が調節しにくい
ということです。
モニタ画面位置の前後左右を調節する際、もうすこしスムーズに(軽々と)動いてほしいです。
また、調節した後にはほぼ必ずティルト角を調節したいと思うんですが、実質的にティルト角は調節できません。
一方、ガス・スプリングを使った上下位置の調節は、そんなに不満のないレベルです。
ちゃんと調節すれば下がってくることもありませんし、ガス・スプリングによる支持力の許容範囲はけっこう広い感じで、適当な調節でも実用上問題なく使えます。
なぜティルト角調節は難しいのか
さて、ティルト角を調節するための関節軸は水平方向ですが、この関節が緩すぎるとモニタは「お辞儀」をしてしまいます。
かと言って固すぎると、手でティルト角を動かすことが難しくなります。
この中間の「ちょうどいい固さ」にしないといけません。
しかし、正面から手でティルト角を調節できるくらいの固さでは、モニタがだんだん下を向いて行ってしまいます。
そのため、ヒンジは固めにしておいて、調節するときは横からヒンジを目視しながらやるんですが、これをやっていると、せっかく調節したモニタのポジションが動いてしまいます。
この点、HUAUNOの取説によると、ヒンジ軸のスクリューを絞めたり緩めたりして調節し、適切なところで「固定」するように案内されています。
つまり、ティルト角の調節機能は、事実上諦めているような感じです。

このティルト・ヒンジ問題は、モニタの重量が大きくなればなるほど深刻になるはずですが、モニタ部重量3kgそこそこのEV2451でも、満足できる調節は容易ではありません。
モニタの重心とヒンジ位置が一致しない以上、永遠の課題なのかもしれません。
ちなみに、トップブランドであるエルゴトロンの製品、エルゴトロンLXの紹介ビデオを確認したところ、このティルト軸を調節する機構がちゃんと設けられているようです。
この問題にきちんと対応していることがわかります。

結論
そういうわけで、今回「モニターアームを使ってストレスフリーでモニタのポジションを調節!」という目論見は、あまり達成できませんでした。
しかし、モニタ・スタンドを使わないことによるデスクスペースの解放や、モニタ裏へのアクセス性向上などのメリットは十分あります。
なので、この買い物は「失敗したー!」というほどではなく「ちょっと期待外れ」だったかな、というレベルです。
一方、安価なモニターアームを設置してみてから、改めてエルゴトロンの製品紹介ビデオを確認し、やっぱり高くてもあっちを買えば幸せになれたかも、という気持ちになっているのも事実です。
そんなわけで、現時点では安価なモニターアームを積極的におすすめする気にはなりません。
聞かれたら「どうせ買うなら、高くてもエルゴトロンを買った方が幸せかもよ?(僕は使ってないけど)」というのが正直なところです。
でも、「安いモニターアーム買ったらだめだろうか?」という質問に対しては、「まあ、それなりに大丈夫だよ」という感じですね。
AmazonベーシックもエルゴトロンLXのOEM
HPのモニターアームもエルゴトロンのOEMらしい