横浜で「東京湾大感謝祭」というイベントが催され、昨年同様にクエストKodiak 100という水上機がやってくるというので、わざわざ見に行きました。
このKodiak 100という機体は、日本では常石グループ傘下の「せとうちシープレーンズ」という会社が運用しているのですが、この常石グループ、実は製造会社のクエストまでまるごと買収してしまっているのです。
ビジネスの話はともあれ、水上機が水に浮いているのは、なかなかよいのです。
会場は横浜の赤レンガパークです。
以前にも家族で訪問したことがありますが、はっきり言って僕のようなおっさんは「お呼びでない」感もあるスポットです。
若い人たちがスマホで記念写真を撮っているのをたくさん見かけましたが、僕は「インスタ映え」にはまったく縁がないので、あまりすることがありません。
やってきました
10時30分頃となってた予定通り、Kodiak 100が飛んできました。
会場にはアナウンスもあって、Kodiakの動きを案内してくれていました。
赤レンガパークでは、洋上に着水する様子を撮るには遠いのです。
狙っているのは、着水後に赤レンガパーク前の桟橋に向かって航行してくるところなのです。
なんどかトライ
水上機は一発で着水を決めることは少なく、まず洋上を低空で航過して、波の様子や浮遊物の有無などを確認するのです。
そして、着水進入に入ります。
フロート(浮舟)が接水した瞬間です。
しかしKodiakはまた上昇していってしまいます。
慎重に海面の状況を見定めているのですが、どうも怪しい雰囲気が漂うので、僕はカメラバッグの中から航空無線受信機を取り出して、Kodiak機と地上局の通信をモニターすることにしました。
すると・・・。
どうやら海面の様子が芳しくないようです。
場内アナウンスでは「波の高さが40cm以上だとだめだけど、20cmくらいなので大丈夫だろう」ということでしたが、波高ではなく「うねり」が問題のようです。
地上局からは、波の穏やかそうな大桟橋の近くでどうか、ということも言っていましたが、そうすると波の「反射波」が強くなってよくない、ということのようでした。
着水を断念してしまった
結局、Kodiak機は着水を断念し、静岡空港に戻ることになってしまいました。
あちゃ~。
それではあまりにも寂しいので、Kodiak機は2回ほどロー・パスをしてくれました。
1回目は大桟橋のほうで、2回目は赤レンガパークのほうで、見に来た人たちに挨拶です。
せっかく遠くまで出かけたのに、残念な結果でした。
しかし、飛んできてくれただけ、まだ救われるというものです。
そのうちどこかで着水してるところが見たいなあ。