Amazonから「安全データシート(SDS)」を要求された話

Amazonのメール

ある商品をAmazon.co.jpで売ろうと思って登録したら、「危険物のステータスの更新」というメールが届きました。

Amazonから届いたメール

要するに、これをAmazonで売るなら「安全データシート」(SDS)を出せ、ということです。
SDSというのは、以前はMSDS(Material Safety Data Sheet)と呼ばれていたもので、化学製品などの危険性について書き記したデータシートのことです。

僕は、化学製品を直接担当する仕事をしたことはありませんが、技術畑に長いので、MSDSの存在はよく知っています。個人的な興味からも、機会があればそういう書類にも目を通していました。
しかし、今回Amazonに登録した商品は天然物で、そんなものはありません。

いちおう卸元の業者にSDSがあるかどうか照会したのですが、「そんなものはないし、これまで顧客から要求されたこともない」という、当たり前の返事でした。
そりゃそうだ。
そんな天然物に関して、日本の法律でもSDSの作成や提出は義務付けられていません。(ただし、SDSを作ることはできるし、そうしている業者もあります)

念のため、Amazonにも「天然物にSDSを求めるなんて、なにかの間違いじゃないか?」という問い合わせも出しましたが、やっぱり「出せ」という回答です。

おまけに、Amazonからの要求によると、そのSDSにはAmazonに登録した事業者または個人の名前が書かれていなくてはならないので、もし輸出元に既存のSDSがあったとしても、そのままではダメっぽいです。

結局、めんどくさいなあと思いながら自分でSDSを作成して提出し、無事承認されました
もちろん、デタラメなことは書けませんから、ちゃんといろいろ調べないといけませんし、書類としても所定の内容を満たさないといけませんので。かなり手間のかかることです。

AmazonからSDSの提出を求められて困っている人は、少なくないのかもしれません。なにしろ、専門の業者に頼むと、お金と時間がかかります。
確かに、SDSの作成には一定の専門知識が必要なので、誰でも簡単にできるというわけではありません。しかし、だからといって、必ずしも諦める必要はないということです。


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