プロ・アマを問わず、デジカメで写真を撮っていると、画像データの保存先は重要かつ頭の痛い問題。特に一眼レフのRAWデータはデータサイズが大きいので、数TBの単位でデータの格納先を考えないといけません。特に、最近のPCはSSD化で内蔵ストレージの容量が小さくなる傾向なので、外付けHDDやNASなどの出番が増えているように思います。また、故障などでいっぺんにデータを失ってしまうリスクを避けるために、複数のストレージを使ってバックアップするのも普通になってきました。
僕も、ずっと以前から外付けHDDやNASを使ってきましたが、そろそろ容量が逼迫してきたので、より大容量のHDDを搭載したNASを買うことにしたのです。
最近のNASはすごい
これまで、僕は国内メーカーであるBuffaloやIOデータのNASなどを使ってきました。それなりに多様な機能があるんですが、残念ながら使いやすいとは言えないもので、結局LAN接続のHDDというだけの存在になっていました。もったいないですね。
しかし、最近売れ筋のNASについて調べてみると、そういう古い個人向けNAS製品とは、まったく違う次元の存在になっているのでした。特に、SynologyやQNAPなどのトップメーカーの製品は、NAS用に独自開発されたOSを備え、多様なアプリケーションを用意することで、操作しやすいインターフェースと高度な機能が実現されているのです。
これは使ってみたくなります。
ちなみに、Amazonで売られているNAS製品のページがこちらです。
NAS(ネットワーク ハードディスク) ストア
製品選びにあたって考えたこと
パーソナルNASで高い評価を得ているメーカーとしては、やはりSynologyとQNAPが筆頭のようです。ともに台湾のメーカーです。もちろん、国内のBuffaloなんかも頑張っていますが、ここはやはりグローバル市場でシェアを伸ばしている製品が使いたいと思いました。とりあえずSynologyとQNAPに候補を絞ります。
では、ベイ数はいくつ必要なのか。
1ベイしかない製品でも、大容量のHDDを積めば、とりあえず僕の場合はなんとかなりそうです。しかし、RAIDで冗長性を確保するには最低2ベイが必要ですし、冗長性を持ったうえで容量効率を考えるなら、4ベイ以上の製品が望ましいでしょう。
しかし、RAIDで冗長性を確保することが、パーソナルユースでどの程度有効なのでしょうか。HDDの故障であれば、RAIDによる多重化は有効ですが、NASそのものの故障には対応できません。
これまで僕が使っているBuffalo製のNASも、HDDが故障したことはないので、そこに重点を置くのはあまり賢明ではない気がしました。
一方で、これからもデータは増えていくわけですから、拡張性の観点で考えると、シングル・ベイよりも2ベイの製品を買っておきたい。写真データだけじゃなく、音楽データや文書データも放り込んでおきたいですし。
というわけで、僕は2ベイの製品から選ぶことにしました。
この製品に決めました
前からQNAPの製品は気になっていましたが、最近評判がいいのがSynology。Amazonや価格.comでベストセラーの座を確保しているようです。
同価格帯で比較すると、ハードウェア性能だけならSynologyよりもQNAP製品のほうが優れていたりするのですが、よほどの違いがなければ、僕はソフトウェアの機能やユーザー・インターフェイスが大事だと思うので、その点で評価の高いSynologyを選ぶことにしました。
シングル・ベイのDS119jという製品にも少し惹かれましたが、やはり将来の拡張までを考えて、2ベイのDS218jを選ぶことに。
しかし、筐体デザインなんかは、僕としてはQNAP製品に好感を持ちました。
そのうち機会があればQNAP製品も使ってみたいものです。
また、内蔵するHDDは、Western Digitalの「ブルー」6TBを選びました。NAS用としては「レッド」が用意されていますけれども、個人ユースなので手軽な「ブルー」でいいだろう、という判断です。
お金に余裕があれば「レッド」を積みたいところですけどね。