【買いました】東芝 FlashAir 32GB W-04

ちょっと前のことですが、東芝FlashAirを買いました。
デジカメの画像をWiFiでスマホやPCに転送する機能を持ったSDカードです。

購入に踏み切った

最近のデジタル一眼レフなどは、WiFiで記録データを転送する機能が初めから用意されていたりしますが、僕が使っているのは古いニコンD7100なので、そういう機能がありません。
写真を撮るだけなら特に要らない機能ですが、撮った写真をその場でSNSや電子メールで共有したいと思うと、やっぱりこういう機能は気になります。
しかし、カメラを買い換えるようなお金はありません・・・。
そこで、このFlashAirに白羽の矢が立ちました。

FlashAirはずいぶん前からあった製品で、世代を経て性能も向上しましたが、最新のW-04でも2014年の発売で、それ以降の新製品はありません。
しかも、 開発者向けサイト「FlashAir Developers」が2019年9月17日に閉鎖されるなど、既に終焉に向かっている製品と言っていいのかもしれません。
とはいえ、少ない投資で既存デジカメにワイヤレス・データ転送機能を加えるには、この製品を買うのが手っ取り早いのです。

で、お値段なのですが、現行のW-04シリーズをAmazonで見てみると、中国からの並行輸入品が32GBで4,000円台前半64GBでも4,000円台後半で売られているようです。
後述するように、僕がFlashAirに書き込みたいのはサイズの大きなRAWデータではなく、小サイズのJPEG、それも選択したコマだけでよいので、32GBで十分です。
ほかに16GBというのもありますが、もうニーズが少ないのか、あまり流通していないようです。
さらに調べると、中国から個人輸入すれば、32GBの中国向けパッケージが3,000円強で買えることがわかりました。

結局、 僕は 中国通販で32GBのものを買いましたが、当然これは日本国内のサポートは受けられませんし、ショップの保証も無い買い物になります。また、届くまでにはそれなりに時間もかかります。
そういうデメリットを考えると、素直に国内向けパッケージを買うか、せいぜい国内の業者から並行輸入品を買うくらいにしておくのが、妥当かもしれません。

どう使おうか

僕の場合、この製品を使う目的は、デジタル一眼レフの画像をネットにアップロードすることなので、JPEGデータが扱えればよいのです。しかし、いつもRAWだけで撮影しているので、撮ったその場でJPEGを共有しようと思ったら、RAWだけでなくJPEGも記録するように、カメラの設定を変えなければいけません。

幸い、ニコンD7100は二つのSDカード・スロットを備えていて、カメラ側の設定によって、片方のSDカードにRAW、もう一方にJPEGを保存することができます。
なので、スロット1には普通のSDカードを入れてRAWを、スロット2にFlashAirを入れてJPEGを記録することにしました。画像の記録方法については、これで解決です。

もうひとつ問題なのは、このFlashAirは、カメラの電源が入っていないと、通信できないこと。
カメラから給電しているので当たり前ですが、カメラの電池消耗を防ぐために電源の自動OFFが設定されていると、スマホなどに画像を取り込んでいるときに、いきなり通信が途絶してしまうことになります。
そのため、カメラ側の自動OFF設定も変えておく必要があります。

スマホとの接続に手を焼く

FlashAirを装着したカメラの電源を入れると、FlashAirは”FlashAirxxxx”というSSIDでWiFiとしての動作を開始します。これを、スマホにインストールしたアプリ「FlashAir」で認識させると、FlashAirに記録されているデータがスマホに読み込めるようになるのです。

スマホアプリの画面イメージ

FlashAir(Android版)
FlashAir(iOS版)

しかし、スマホのアプリで認識させようと思っても、接続が確立できないことが多くて、かなり面倒でした。撮影現場で使うには、とてもストレスが溜まりそうです。
カメラ側の電源スリープ設定などを弄って繰り返してみましたが、 「FlashAir」 アプリ経由ではなく、スマホの設定画面からFlashAirに接続した後に 「FlashAir」 アプリを使った方がスムーズな気がします。

使ってみた感想

しばらく使っているうちに、使い方には慣れてきました。

モバイルPCからだと、FlashAirに接続するとブラウザが立ち上がり、FlashAir内の画像データはブラウザ経由でPCに転送することになります。
しかし、画像を一枚一枚選択して転送したりする仕様なのが、少し面倒に思われます。

また、FlashAirにLAN接続しながら、FlashAir経由でのインターネット接続を維持する仕掛けもあるのですが、なぜかうまくいきません。
そのため、FlashAirからデータ転送を行う際はインターネット接続を切断するという運用をしていますので、これも少し不自由です。

スマホへのデータ転送は「FlashAir」アプリを使うのですが、当初の予想に反して、あまり利用していません。やっぱり、それなりの手間がかかることなので、なかなかできないものです。

また、どうしても気になるのは、主記録用のスロット1とFlashAir用のスロット2に、同時に書き込みを行っているうえ、カメラの省電力機能を緩和しているために、バッテリー消費が大きくなったことです。

買ったことを後悔するほどではありませんが、思ったほどは活用できないなあ、というのが、正直な感想です。
こうして使ってみると、コンパクト・デジカメがスマホのカメラ機能に駆逐されたのは、当然のことなんだなあ、と思います。


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