九州へ行ってきました

1日目:宮崎から九州入り

かねてから予定していたことなのですが、11月8日~11日の日程で九州へ行ってきました。

そもそもは「緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練」に参加する九州各地の防災ヘリコプターを撮りたいな、という考えだったのですが、なんと参加する防災ヘリコプターは宮崎県と長崎県だけで、しかも長崎県のヘリは着陸さえしてくれないという話になりました。
もう行くのやめようかと思ったんですが、飛行機は予約しちゃったし、仕方ないので格安の宿を手配して、宮崎へ向かったのです。

着いた宮崎空港には航空大学校の本校があって、ビーチクラフトA36「ボナンザ」やシーラスSR22による訓練飛行が行われています。
そろそろ「ボナンザ」は新機種SR22に取って代わりつつあるので、この機会に写真を撮っておかなくてはいけません。

宮崎空港の滑走路は東西方向に向いているのですが、西側(陸側)から着陸してもらわないと、 ボナンザやSR22のような小型機は写真が撮れません。空港デッキから滑走路は遠いので、望遠レンズを使っても小型機は小さすぎるのです。

宮崎空港

滑走路は27から09に

空港に着いたときは海側から離着陸する滑走路(R/W27)だったので、仕方なく送迎デッキで旅客機なんかを撮っていました。念のため航空大学校の小型機も撮っておきますが、滑走路は遠すぎて満足な写真は撮れません。

しかし、撮影しながら「どうみてもR/W09(陸側から離着陸)の風向きだな」と思っていると、案の定滑走路は09に変更されました。さっそく荷物をまとめて、着陸が撮れそうな場所に向かいます。

宮崎空港の外周を歩くのは初めてですが、Googleマップなどで事前の下見はしてありました。行ってみると、思っていた以上に撮りやすい場所です。「宮崎特攻基地慰霊碑」の付近です。

しかしこの「特攻基地慰霊碑」というの、ありがちなんですけども「英霊」を祀って「平和を祈念する」というやつです。特攻に出されて殺された人たちを「英霊」として祀り上げること自体が根本的におかしくて、そんな慰霊碑に「平和を祈念」って実に嘘くさいですよね。

適当に撮れそうな場所に行くと、SR22やボナンザがいい感じで降りてきます。中にはショート・パターンで降りてくる機体もあって、そいつらはどうしようもない感じですけど。

シーラスSR22
ビーチA36ボナンザ

2日目:九州各地をぐるりと

2日目は土曜日なのですが、転職で鹿児島に移った友人の厚意で、九州各地を周ることができました。これがとても幸運と好天に恵まれてて、いろいろなものを見ることができたのです。

最初に連れて行ってもらったのが、宮崎空港近くに置いてあるセスナの水上機。

JA3552?

この機体はやや素性が怪しく、与圧キャビン式のセスナP206Eロバートソン、JA3552らしいのですが、同機がフロートを付けて運用されたことはない模様で、水上機型特有の方向舵拡大も施されていません。
従って、フロートは後から取り付けたものだろうと思われますが、残念ながら機体に近づいて製造銘板などを確認することはできませんでした。
どなたか詳しい素性をご存知の方はいらっしゃいませんかね・・・。

そのあと大分県央飛行場でヘリコプターの離陸を撮ります。
久住高原の観光施設「ガンジー牧場」で遊覧飛行を行う九州航空のベル206が飛び立つのを狙うのです。
これもいい感じで飛んで行ってくれました。

そろそろ数が減ってきたベル206

続いては大分県の久住滑空場へ向かいました。
なんとこの日は、普段飛ばないディスカスが飛ぶという予定があったのです。ディスカスそのものは珍しいグライダーではないのですが、久住のディスカスは普段飛ばないのです。

だからといって、わざわざ遠方から写真を撮りに行くほどでもなさそうなものですが、学生グライダーの撮影をライフワークにしている大阪在住マニアが駆け付けていましたし、名古屋から車で(!)駆け付けたマニアも1人いました。
みんな頭おかしいNE。

で、飛ぶには飛んだのですが、そのタイミングで曇っててイマイチ。

ディスカス!

このあと、朝のベル206が遊覧飛行をやっている「ガンジー牧場」に行った後、阿蘇場外離着陸場へ。
ここでは社会人のグライダークラブが活動しています。

ASK13

阿蘇場外離着陸場の様子を探検した後は、再び久住滑空場へ。
長時間フライトを終えたディスカスの綺麗な写真を撮らせてもらいました。

久住の山をバックにしたディスカス

更に、このあと夜の飛行機撮影。
街角に置いてある飛行機を2か所巡って、やっとホテルに帰りました。
もうお腹いっぱいの感じです。

3日目:緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練

3日目にして、ようやく、そもそもの目的だった「緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練」です。
今年は宮崎県の高原町が会場です。

空港に降りたときから、やたら 宮崎県は 「日本神話の地」というのをアピールしていてウザいわけですが、この高原町は「神武天皇生誕の地」だとかで、うんざり。
神話を観光資源にするぶんには結構でしょうが、ここから皇国史観という神道カルトに直結することを考えると、いいかげんにしろと言いたくなりますね。

当初、ここで九州の防災機を一網打尽にすることを目論んでいましたが、先に触れたとおり宮崎県防災ヘリ以外、自治体の防災ヘリは降りてきません。
その代わり、海上保安庁のアグスタ139と、米盛病院のアグスタ109なんかが、なかなか良い感じで撮れました。天気もいいし。

宮崎県のベル412EP
米盛病院のアグスタ109SP

鹿児島へ

防災訓練は午前中に終わってしまうので、またまた友人の車に便乗して、寄り道をしつつ鹿児島空港へ向かいました。

僕は鹿児島空港で写真を撮るのも初めてなので、いろいろな収穫がありました。
日本エアコミューターのATRなんかも、実は初めて見る機体だったりします。

日本エアコミューターのATR72

鹿児島空港でしばらく撮った後、さらに寄り道をしながら、今度は浜町ヘリポートへ行きます。鹿児島駅の近くにあるドクターヘリ用のヘリポートなのです。

ドクターヘリなので、昼間は拠点病院で待機しているのですが、日没に近くなるとこのヘリポートに帰ってくるのです。

結構混んでいる道路を走ってヘリポートに着くと、すぐにヘリコプターの音が聞こえてきました。見計らったようなタイミングでドクターヘリが帰ってきたのです。

鹿児島のドクターヘリ アグスタ109SP

間一髪でお目当ての機体を写真に収めることができて、満足感もひとしおです。

4日目:宮崎からセントレアへ

こんな調子で、日程の半分は九州の友人に助けてもらい、いろいろなところでいろいろな航空機を見ることができました。

最終日は、宮崎の界隈でゆっくりした時間を過ごそうと思ったのですが、行くところも見つかりませんでした。
宮崎発は18時30分くらいの便なのですが、仕方なく早い時間に宮崎空港へ向かい、再び飛行機ウォッチングです。

ちなみに、宮崎空港の屋上には、仙台で飛んでいて、間一髪で津波を逃れたビーチクラフトC90が置かれています。
コクピットなども見られるようになっていますが、機体の製造銘板は剥がされてしまっているようで、それだけが残念でした。

JA8850

帰りの飛行機は機材がディレイしたので、予定よりも遅い時間になりましたが、無事に家に戻りました。

以上、九州行きのかんたんなまとめです。
こんなふうに美味しい思いができる遠征は、そんなにあるものではありません。
お世話になった友人や滑空場の皆さんには、ほんとうに感謝です。


九州へ行ってきました」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。Lと申します。ブースカさんのツイッターで毎日勉強して居りました。邪な会社で実にケシカランですね。
     飛行機の写真、とても美しいです。ボナンザというとTVドラマとV尾翼を連想するので、写真を見て驚きました。検索してみたら小生のおつむがせいぜい前世紀で止まっていたことを知りショック。
     ウヨクな気分は観光地にも航空雑誌にも模型誌にも溢れていて辟易とします。かつて「軍国少年・青年」だった編集者や著者や彼らに薫陶を受けたライターがフェイドアウトしたせいなのでしょうねえ。彼らは「悪趣味」という自覚があったし”モデラーが英霊の声の亜流をがなるようになったらおしまい”などと少年ファンに諭してくれたものでした。
     次の記事も楽しみです。
     

    1. コメントありがとうございます。
      この記事に反応があるとは思っていませんでしたので、嬉しいです。
      僕も「ボナンザ」と言えばVテイルを思い出しますが、すっかり姿を消してしまいました。
      アメリカでも、Vテイルのボナンザはかなり減っているように思います。
      飛行機趣味は、メディアにせよマニアにせよ体制翼賛的になり、ウヨってしまうケースが多いですね。飛行機雑誌や模型雑誌などは、当局からもプロパガンダ媒体として扱われていますし、自らそのように機能しています。
      そういった歪みを直視し、乗り越えてこそ、この趣味だと思うのですが。
      これからも、できるだけ飛行機の話を書きたいと思っています。
      引き続き、よろしくお願いいたします。

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