コメダ珈琲店でお昼を食べながら書きました。
Twitter社への公開書簡です。
Twitter社のトーンポリシング
前回のエントリで、Twitter社によるツイートのNG判定は、単なるトーンポリシングだということを書きました。
トーンポリシングというのは「主張の内容とは関係なく、その言葉遣いや訴求方法を問題にする」ことです。
しかし、これも前回書きましたが、Twitterは「それだけ取り出して見ると攻撃的だと思われかねないツイートのなかには、会話全体の前後関係をふまえるとそうではないというものもありえます 」と表明しており、Twitterのルールは単なるトーンポリシングではないように主張しています。
このことも踏まえて、僕は「Twitte永久凍結(1)」エントリを書き、同エントリの中に示した「燃やせ燃やせ」というツイートについて、同エントリのURLとともに報告しました。
あきらかにTwitterが自ら定めた「攻撃的な行為」そのものであり、僕が被害当事者だからです。
しかしTwitterからの回答は、「ご連絡いただいたコンテンツを確認いたしましたが、Twitterルール違反に該当するものを確認できませんでした。」という予想どおりの内容でした。
いくら攻撃を煽動していても「燃やせ燃やせ」がNGワードではないからでしょうか。
実例はたくさんある
Twitter Japanに対しては、たくさんの差別発言や扇動が報告されており、僕も報告してきましたが、ほとんどのケースでは「NGワード」を避けているために、当該ツイートは削除の対象にもならず「違反に該当するものを確認できませんでした」で終わってしまいます。
具体的に言えば、外国人や弱者に対する差別的で侮辱的な発言が、Twitter上でいつまでも多くの人の目に触れ続け、多くの人たちを傷つけています。著名人だけでも、百田尚樹とか和田政宗とか杉田水脈とか、酷いのはいっぱいいて、数え上げるのは無理なほどです。
僕は、Twitterを使うにあたって、こうした差別と、それを助長する発言や歴史修正主義などには、徹底して敵対する姿勢を持って臨んできました。今回凍結の理由とされたツイートも、いわばその一部です。
Twitter社は、NGワードを避けた「かの国」とか「除鮮」とか「国へ帰れ」などというヘイトスピーチを通報しても「 違反に該当するものを確認できませんでした」としか返事をしませんが、そうした排外主義や差別を拡散するツイートに対して「阿呆」と言おうものなら、それを通報する声を受けて、ツイートを削除させたり、アカウントを永久凍結したりするわけです。
今回の当事者は僕ですが、かねてからのこうしたTwitter社の対応に対して、多くの皆さんが憤りと疑念を示してきました。
トーンポリシングは間違っている
日本では昔からトーンポリシングをする人が多く、事例には事欠きません。
- 車いすで飛行機に乗せてもらえなかった障碍者が這ってタラップを登ろうとしました。
主張はわかるがやり方が悪い。 - 「保育園落ちた、日本死ね」
日本死ねとはなにごとか。 - 労働者がストライキを打ちました。
自分たちの主張のために人に迷惑をかけるな。 - 国会前にデモ隊が押し寄せました。
あれはテロと言ってよいだろう。
これらのような社会的事件だけでなく、日常にもトーンポリシングが溢れていて、僕自身も「言ってることが正しくても、言い方というものがあるだろう」と上司に言われたことがあります。
阿呆くさい話ですが。
こうしたトーンポリシングが正しくないのは、それが必ず「強者が弱者を黙らせる」ための手段になるからです。
アメリカの黒人差別解消運動に繋がったローザ・パークスのときも、黒人たちの中からでさえ「ルールを破る方法はよくない」というトーンポリシングがありました。
しかし、彼女の勇気あるルール違反によって、差別的な社会が変わっていくきっかけが生まれました。
Twitter社への問いかけ
せっかく自分が当事者になったので、このエントリを公開書簡として、Twitter社に説明を求めたいと思います。
最初から多くは望みませんが、まず以下の点だけでも、回答をいただきたく思います。
- 僕のツイートが、無警告でアカウント永久凍結に及ぶほど悪質であると判断された理由はなにか。
- 僕に対して「燃やせ燃やせ」としたツイートが、Twitterルールに抵触する「嫌がらせ」の「煽動」に当たらないと判断された理由はなにか。
- Twitter社は、自ら提供する言論空間における差別発言の蔓延が、日本社会を著しく劣化させる要因になっていることの自覚はあるか。
- かかる状況が、Twitter社の企業理念に照らして許容できるものと考えているか。
今後もできるだけ本ブログでフォローアップしたいですが、とりあえず、今日はここまでにします。
(・ω・)