トホホな田母神空幕長(その2)

更迭された田母神元空幕長ですが、3日に記者会見し、「政府見解に反論できないのでは北朝鮮と一緒」と持論を展開、反省の弁はなかったそうです。
この人、ほんとに阿呆のようです。
北朝鮮と同じといいますが、公務員たる空幕長には、そもそも”政府見解へ反論”する権利などあるはずがありません。
そして、どこの一般市民が、政府見解への反論を妨げられたというのでしょう。
公務員には政治的行為の制限がありますし、これが軍人であれば、さらにシビリアン・コントロールの縛りを受けます。
この人は、空自トップの座にありながら、そういう当たり前の義務が理解できていなかったのでしょうか。
もっというならば、アパグループという胡散臭い企業との、不適切な関係も見逃せません。
同社のサイトによれば、田母神氏は、元谷外志雄代表のトンデモDVD出版記念パーティに来賓として出席し、祝辞を述べていたようです。
デカデカと写真も出ていますから、田母神空幕長は、アパグループの広告塔に使われていたわけで、ご本人もそれを買って出ていたようです。
このように密接な関係にあって、その当事者が主催する論文懸賞で、(小学生レベルの作文で)300万円という高額な懸賞金を獲得していた。
これは、広告塔としての出演料でしょうか?
いずれにしても、極めて不適切な関係であったことは明らかです。
このように、田母神氏の更迭に至った今回の事件は、そもそも言論の内容以前の問題です。
自衛隊の高官が、反動史観を標榜する胡散臭い企業人との間に、不適切な関係を築き上げ、とうとう誰から見ても目に余るほど脱線してしまった、ということです。
最後に、47NEWSの報道から引用しておきます。

 官邸幹部の1人は、防衛省内で空自をやゆする表現を引用して「まさに、勇猛果敢、支離滅裂そのものだ」と吐き捨てるように言い、「救いは、中国、韓国が冷静に対応してくれたことだ。日本として恥ずかしい限りだ」と話した。
 防衛省幹部は「仕方なく定年退職にした。本来は懲戒処分にしたかった」と悔しさをにじませた。

今からでも遅くないので、重い懲戒処分を検討するべきだと思います。
こういう人物が空自のトップにいたという事実は、国民として、まったく恥ずかしい限りです。


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