F-15からの部品落下は経年不具合だろうか?

11月25日、千歳基地第2航空団のF-15で、左舷エンジン・ノズルがアフターバーナー部分の一部もろとももげ落ちる、という衝撃的な事故がありました。
その後の報道では、ボルトが破断していたことが直接の原因らしいのですが、ボルト破断に至る経緯は、今後の詳しい調査を待たなければいけません。
更に、今日の報道では、築城基地の航空祭でデモ飛行していたF-15から、左水平尾翼の部品が脱落したとのことです。
公開された写真を見ると、左スタビレータの前縁、ソートゥースの外側部分が脱落してしまったようです。断面にはアルミハニカムが見えています。
この脱落した部分はアルミ合金構造のようですが、機体側に残った部分(桁間ボックス形成部)のスキンはボロン複合材ですね。
ちなみに、↓のサイトによると、このボロン複合材は体内(血液中)に入ると発癌性があるそうです。
まあ、あんまりヘタに飛行機の部品なんか拾わないほうがいいってことですね。(笑)
F-15E.info のスタビ構造図

Note, that boron fibers are cancerous if they get into the bloodstream, this is an issue during manufacturing and during maintenance (if the horizontal stabilizer is broken or cracked for some reason).

いずれにせよ、こちらも詳細な調査が待たれます。
しかし、これらの「部品落下」事故頻発は、F-15の経年劣化に無関係とは言えないのではないでしょうか。
部隊やメーカーでの検査に、ちょっと見直しが必要になるかもしれませんね。


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