まずは7月の話です。
東京オリンピックの自転車競技を支援するため、松本空港にヨーロッパから2機のBN-2アイランダーが来ていたので、見に行ってきました。
1機はフランス籍、もう1機はイギリス籍なのですが、どちらも Pixair Survey という会社の所有機です。
空中からのテレビ中継や測量支援などの仕事をしているようです。
イギリス籍機のG-AWNTという登録記号が示すとおり、けっこう古い機体です。
イギリスの登録記号は、国籍記号のGに続いて、アルファベット順で付与されるため、Aで始まる記号の古い機体は、もう少なくなっています。
こんなのが日本までやってくるとは。
駐機中の写真も撮っておきました。
これはぜんぜん関係ないのですが、たまたま松本に降りてきてくれたTBM940です。
型式登録上はTBM700Nという名称ですが、セールス名はTBM940で、とても高級なターボプロップ機です。
プロペラがついているだけで、単発のビジネスジェット機みたいなものです。
9月に入って、大阪の八尾空港へDHC-6 ツインオッターを見に行きました。
アイランダー同様のSTOL双発機で、大阪の第一航空が「那覇ー粟国島」の離島路線に使う機体なのですが、コロナ禍のために運航できず、八尾で飛行訓練を重ねているのです。
アイランダーもツインオッターも、日本ではあまり見かけることのできない飛行機になりました。
しかし、なかなか代わりのないSTOL小型輸送機として、まだまだ活躍の場があるのです。
こういう飛行機を見る機会があれば、飛行機マニアとしては、どしどし見に行きたいと思います。
こんにちは。珍しい機体を紹介して下さり、ありがとうございます。
ツイッターの方では”なぜ双発STOL機の垂直尾翼が大きいのか?”という解説をしてくださいましたね。”離着陸時の低速低空飛行の折に片発が停止すると首が大きく振られてしまって危険なので、それを抑えるために垂直尾翼を大きくしている”というご説明と受け止めました。
航空雑誌では、Bf109の末期型、スピットファイアのⅦ型以降、P-51H、F8F-2のように高速時の方向安定性を強化するために垂直尾翼を大きくするという話は頻繁に出てきます。あとは試作機で抵抗と重量を嫌って?垂直尾翼を小さめに作るが、それでは方向安定性不足でおさまらず、諦めて大きくするという話くらい。しかし、双発STOL機の話は思い出せません。非常に価値があります。
また、DHC-6のメーカーがde Havilland Canadaからバイキングエアに変わったけど、型番がDHC-6のままというのも面白いですね。ボーイングに吸収された旧MD機がなんのこっちゃのBXXXに改名されたのを思うと、ブランド力は大きいんだねえと思う次第。あ、ウィキペディアを見たら”2018年11月、バイキング・エア社の親会社であるロングビュー・アビエーション・キャピタルがボンバルディア社からQ400 のプログラム及びデ・ハビランド・カナダの商標を購入し、子会社としてDe Havilland Aircraft of Canda Limitedを設立した。これにより、DHCの元にDHC-1からDHC-8までの機体の生産権が再び集まった”由。英国の固定翼機メーカーはBAeに集約され、聞けば血が躍る大名跡がみな消えてしまったのでカナダの地にデ・ハビランドの名が遺されたのは非常に嬉しいです。
こんにちは。アイランダーのプラモ、ツイートなさってましたね。
こちらにリストがございます。https://www.scalemates.com/ja/topics/topic.php?id=907
英エアフィックス社の1/72、1972年初版が一番古いようで。https://www.scalemates.com/products/product.php?id=132030&p=timeline
ツインオッターの方は
https://www.scalemates.com/topics/topic.php?id=1324
1983年発売の英マッチボックス社の1/72が最古みたい。マ社の金型はレベル社に流れた。米レベル社(モノグラム社を吸収済)は2018年に潰れ、レベルの名跡は独レベルに残った。2017年の米レベルのカタログにはデカール違いで2種が掲載されている。https://www.scalemates.com/kits/matchbox-pk-127-twin-otter–132774
プラモリスト拝見しました。ありがとうございます。
見てると欲しくなっちゃいますね・・・。(作りもしないのに)
押し入れにいろいろプラモがしまってあるのを久しぶりに思い出しました。
20年近く前、調布-神津島の往復にアイランダーに乗りました。パイロット一人に乗客は9人まで。重心を合わせるために、乗客の体重は事前に自己申告。最後の9人目は、車の助手席のような、パイロットと並びの席に座ったと思います。
今ではスマートなドルニエに置き換わりましたが、名門ドルニエが倒産したので、やがてはまた別の機体に変わっていくのでしょう。
調布から飛んでいた新中央航空のアイランダーも、何度か見に行きました。
最後はDo228のバックアップのような形で運航されていましたが、会社の拠点である竜ケ崎へ飛んでいくアイランダーが2機、一緒に滑走路に出てくるところも見たことがあります。
Do228に代わって久しいですが、現在Do228はスイスに本部を置くRUAG社で生産・維持されており、新中央航空も新しい機体はRUAG社から購入しています。
デ・ハビランド・カナダ社のDHC-6も、今はバイキング社が跡を受けています。
このクラスの飛行機はあまり代替機種がなく、古い機種が時代を超えてずっと使われている感じですね。
ソカタJA55GWの方は所有者=操縦者の方がyoutubeで動画を上げらていますね。
面白いですよ。
https://www.youtube.com/@flyingtbm940