浅井信雄の勘違い

浅井信雄という人の名前がtwitterのTLに出てきて、知らないのでググッてみたら、当人のブログが見つかった。
プロフィールには「ジャーナリストと研究者の二本道を歩んだ」とあるが、つまるところ奥様向けテレビ番組のタレントらしい。
ブログも、金をもらって書いているタレント・ブログだろうが、内容が薄いのに無駄に長くて、面白くない。
たぶん読者も多くないだろう。
それはさておき、「第275回 政務次官なんて存在するだけ?!」というエントリを読んでいて、気になったくだりがある。

 日本と外国の高度の会談で、日本側は「コウノトリ」を話題にしたところ、通訳は面食らった
相手国の通訳も首を振った。
 日本側の通訳があわてて翻訳器を操作して「コウノトリ」にあたる相手国の言葉を探しあてて、相手側の通訳に見せた。
相手側通訳もうなづいたので、それを即座に使った。わずか数秒間の早わざだったそうだ。

この話、突っ込みどころはいろいろあるが、まず事実なのかどうか、とても疑わしい。
英語で「コウノトリ」を「stork(ストーク)」というのは、中学生でも知っている。
ちなみに、ドイツ語なら「storch(シュトルヒ)」、フランス語なら「Cigogne(シゴーニュ)」だ。
鳥の名前は、よく飛行機の愛称に使われるので、飛行機マニアは知っている。
さて、「高度の会談」(これも変な言葉だが)に起用される通訳が、この程度の単語で当惑するはずがない。
どんな言語であれ、こんな単語で困るようでは、重要な国際会議の通訳など務まらないだろう。
どうしてこんな眉唾な話が書かれてしまったのか?
「コウノトリ」といえば、「赤ちゃんを運んでくる」というヨーロッパの言い伝えが有名な鳥なのに。
ここで気がついた。
おそらく、この浅井信雄という人は、「コウノトリ」が日本特産の鳥だと思い違いをしてしまったのだ。
しかし、それは「コウノトリ」ではなく、たぶん「トキ」だ。
浅井信雄さん、ジャーナリストという職業経験を売り物にしているらしい。
頑張ってください。(笑)


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