AliExpressを見て考えてしまった

すっかりネット通販が一般市民に定着しています。
Amazonやら楽天やら。
mercariやヤフオクなんかは、消費者対消費者(CtoC)の市場ですが、かなりの業者が参入していて、これは売れるだろうなと思うものを出してるのは、えてして業者さんだったりね。

で、実はアロマ加湿器が欲しいな、と思ってて、Amazonとか探したんですよ。
そしたら可愛いのがあって、まあ、こんなやつなんですけど。

かわいい加湿器があった

で、よく見てみると、同じものがたくさん別の会社からも売られてるわけです。
よくある話ですけど、Amazonだけでこんなに並んでる。

うわー、いっぱいある

中国製だから

それでですね、こういう製品は中国で作られているものだと、相場は決まっているのです。

で、中国のAlibaba.comへ行くとですね

Alibaba.comに出てる

549円で売ってます。
売ってますけど、これはあくまで120個以上買った場合の卸値で、さらに送料や関税がかかるわけです。

だいたい500円で買えるとしても、120個からの商品を売りさばくのは簡単ではなさそうです。
Amazonでの小売りが2000円以下だと利益は厳しいのではないかと思います。

個人輸入も不可能ではない

で、さらに、個人向けで1個から売ってくれるAliExpressへ行くと

AliExpressにも出てる

1000円弱で買えるようです。
しかも日本への送料無料です。

まあ、AliExpressで買うと、保証も心配だし、来るのに時間もかかるし、そのデメリットを考えると国内で買うのがいいんでしょうね。
とはいえ、こうして見ると、安く買いたいなあ、と思ってしまいます。

ここで落とし穴があるのは、実は国内製品には「PSE認証」が付いていたりします。
この「PSE」は電気製品に関する日本独自の安全規格なので、海外の流通品では無視されています。
日本市場向けに「PSE」の定める試験をすると、1商品あたり数十万円かかるらしいので、中小企業や個人事業主が輸入電化製品を国内で売るのは、かなりハードルが高いのです。
いわば一種の「関税障壁」なんですが、と同時に、国内市場の構造が大企業有利になっているわけです。

考えてしまった

この製品の場合、USB給電なので、ほんとに「PSE認証」が必要なのかどうか、僕は良く分かりません。なので「PSE」マークが付いていない製品を売ったり使ったりするのがどうなのか、そこはわかりません。
しかし、正直言って「PSE」承認マークが付いているから安全で、そうでないと安全ではない、などとは思えないわけですよ。
ただ一つだけ言えるのは、「PSEマーク」を付けて売っている会社は、認証手続きのために「上納金」を納めたんだなあ、ということだけです。

で、そういうことでお金を集めている「一般財団法人 電気安全環境研究所」なんてのもあるんですけど、この理事長である「薦田康久」なんて人は、 通産省(経産省)の官僚あがりで、原子力安全・保安院長だった人なんですって。

こういう天下り団体のために、日本のマーケットって、けっこう酷いことになってるんじゃないですかね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください