MRJ改めスペースジェットの地上走行試験が実施されていましたので、見に行きました。
本日は午前に1回、午後遅くに1回の試験ソーティが実施され、滑走路を使って数回の試験走行が行われました。僕は午後だけ見に行ったのでした。

アメリカ連邦航空局(FAA)の指摘を受けて、装備品(電子機器)配置を大幅に入れ替えたりした機体で、これが量産形態の試験機となる最初の機体になるということです。
細かいところを観察すると、言われてみれば確かに機器室の配置構成が変わっていることが窺える変更もありますが、パッと見ただけでは気づきません。
客室窓をオレンジ色のダミー・プレートで埋めて、その外側に敷設されているのは、アメリカへの長距離空輸のための短波(HF)無線用のアンテナですね。
ボーイングから日本国内に入ってくる国内線用の旅客機も、空輸されてくるときだけはHFアンテナが付いていたりするようです。
ちなみに、このオレンジ色は、試験用の装備品などを示しています。機内に積まれている機器も、試験用のものはオレンジ色に塗られていると思いますし、機種の下側にあるオレンジ色のアンテナも、試験データの送信用なのでしょう。
MRJ(スペースジェット)の技術的な情報は意外と少ないので、もっとどしどし情報を出してほしいです。そんなことを、昔の飛行機開発で一緒だった設計者に話したら、「そんなんまで、もう見たいと思わんわ(笑)」と言われてしまいました。
なるほど、理解できるような気もしますが、僕はまだまだ興味津々です。